Shopifyアカデミー・Marketing Fundamentals 3/4

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Shopify アカデミーの「Marketing Fundamentals」ラーニングパスの3つ目のコース
「Converting Site Visitors to First-Time Buyers(訪問者を初回購入者へ導く導線設計)を学びました。

広告からの流入からの未購入は無駄ではなく、そこに伸びしろがある

広告を見てサイトに訪れたのに購入に至らなかったユーザーは一見「コンバージョンしなかった=失敗」と思ってしまいがちですが、実はその中にも興味・関心はあるけれどもう一歩踏み出せなかった人たちがいます。

そういった人たちは、適切な導線や情報提供で購入につながる可能性のある伸びしろだと考えることができます。

ユーザーとのタッチポイントは1回とは限らない

ユーザーが購入に至るまでには1回の訪問で決めることはまれで、複数回サイトやSNSに触れた後にようやく購入するケースが多いです。

そのため「どの段階で、どんな形でタッチポイントを設計するか」が非常に重要になります。

サブスクライバーは「もう半歩入ってきている」存在

何らかのフォームにメールアドレスを入力してくれたユーザーは、すでにブランドに興味を持っている「準顧客」と考えることができます。そのためサブスクライバーとの関係を育て(ナーチャーする)コンバージョンまで導く導線を引くことが大切です。

サブスクライバー獲得の3つのポイント

  1. フォームの設置:ブランドに興味を持っているユーザーの情報(メールアドレス)を取得できる方法がなければ機会損失です。Shopifyフォームではポップアップ or ページ埋め込み型でフォームを設置できます
  2. 取得情報の最適化:名前以外にも+αの情報があれば、セグメント配信に活かすこともできます
  3. Welcomeメールの自動送信:第一印象が肝心で、最初の接触でエンゲージメントを高めることができます

セグメンテーションは「タイミング × 関心度 × 内容」

効果的なマーケティングは、適切な人に、適切なタイミングで、適切なメッセージを届けることが大原則です。

そのために重要なのが以下のようなセグメント設計です:

  • エンゲージメント(Recency & Engagement Level)
  • 興味関心・購入履歴
  • 顧客ステータス(初回、リピートなど)

セグメントを作るときは、「なぜこのグループに分けるのか?」という目的意識が必須です。

オートメーション活用の基本セット

Shopifyでまずはこの3つオートメーションから設定するのがおすすめです:

  1. Welcomeメール:登録後すぐに届くように設定
  2. カゴ落ち(Abandoned Cart)メール:離脱した人を再訪へ導く
  3. Thank-youメール:購入後の体験強化&クロスセル促進

さらにセグメント別オートメーションを組み合わせれば、ユーザーにとって気の利いた「体験型マーケティング」が可能になります。

例:エアフライヤー購入者に「レシピ付きメール」

あるキッチン用品店ではエアフライヤーを購入したユーザーに向けて、説明書・レシピなどを盛り込んだ「活用ガイド」メールを送付しこれが満足度と継続購入に繋がった。

という事例も紹介されていました。

割引だけが施策じゃない:キャンペーンの戦略性

通常割引以外にも、ユーザーの関心を引くさまざまなキャンペーンの形があります。そして「なぜこのキャンペーンを行うのか」という目的を明確にして設計することが重要です。

以下が通常割引以外のキャンペーン例です:

  • ギフト付き
  • 送料無料
  • セット割引(例:2点で20%、3点で30%)

Shopifyのマーケティングオートメーションツール

Shopifyには訪問者を初回購入者へ導くためのマーケティング機能が多数揃っています。ここではその中でも特に重要なツールを紹介します。

ツール役割
Shopify Formsサブスクライバーの獲得
Shopify Emailメール配信(最初の10,000通まで無料)
Shopify Segmentationユーザーごとの絞り込みと分類
Shopify Inboxチャット対応(購入検討中の会話が約70%と確度の高いユーザーとの接点になる)
Shopify Automationメールの自動送信設定(Welcome, Abandoned Cartなど)

まとめ:導線を「育てる」という視点を持つ

今回学んだことで、マーケティングは単に数字やツールを扱うだけでなく、「ユーザーとの関係を少しずつ深める導線を丁寧に設計すること」が大切だと改めて実感しました。

Shopifyには、メール・チャット・セグメントなど多様なツールが揃っており、単体で使うよりも組み合わせることで真価を発揮するという考え方も印象的でした。

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