Shopify開発者向けの公式ラーニングパス「Shopify Development Fundamentals」では、Shopifyの基本的な開発の考え方から、GraphQLやFunctions、データモデルの理解、開発ツールの活用までを段階的に学ぶ構成になっており、Shopify開発の全体像と奥行きを実感できる内容です。
このラーニングパスのコースをすべて修了しましたので、各コースで得た知識と並行して行った実装の記録を合わせて全8記事にまとめています。
この記事ではそれらを一覧で紹介しながら、それぞれのコースで何を学んだかを振り返ります。
- Shopify Development Fundamentalsラーニングパスの全体像
- Developing on Shopify (Shopify開発の全体像)
- 【実装】Shopify CLIと開発環境構築
- Customizing Themes (テーマ編集)
- Exploring and Extending Shopify’s Data Model (データモデルと拡張)
- 【実装】Shopifyモデル情報の出力方法
- Integrating with Shopify (Shopifyと他サービスを連携させる方法)
- 【実装】GraphiQLで新しい商品・コレクションを作成
- Expanding Your Developer Toolkit (Shopify周辺ツールの理解と応用)
- 最後に
Shopify Development Fundamentalsラーニングパスの全体像
種別 | タイトル | 学習テーマ | 主なトピック |
---|---|---|---|
コース1 | Developing on Shopify | Shopify開発の全体像 | ストア構造、チャンネル、テーマ、管理画面の仕組み |
コース2 | Customizing Themes | テーマ編集 | Liquid、セクション構造、JSONテンプレート |
コース3 | Exploring and Extending Shopify’s Data Model | データモデルと拡張 | メタフィールド、メタオブジェクト、構造設計 |
コース4 | Integrating with Shopify | Shopifyと他サービスを連携させる方法 | Webhook、Admin API、GraphQL |
コース5 | Expanding Your Developer Toolkit | 周辺ツールの理解と応用 | Polaris、App Bridge、ShopifyQL、Functions |
Developing on Shopify (Shopify開発の全体像)
Shopifyの開発構造を理解する最初のステップとして管理画面とストアフロントの関係、マルチチャネル展開の仕組みなどShopify全体の設計思想を学びました。
この記事では、Shopifyの基本のしくみを知るための土台を整理しています。
【実装】Shopify CLIと開発環境構築
実務でも欠かせないShopify CLIの導入方法と、ローカル環境でのテーマ開発の手順をまとめています。
テーマのプレビューや、効率的にカスタマイズできる環境を整える方法を実践しました。
Customizing Themes (テーマ編集)
LiquidやJSONテンプレートを使ったテーマのカスタマイズについて学び、デフォルトテーマ「Dawn」のセクション構造や動的ブロックの扱い方を学びました。
Exploring and Extending Shopify’s Data Model (データモデルと拡張)
Shopifyのデータモデルにおける「メタフィールド」「メタオブジェクト」の役割を整理し、管理画面からの入力やテンプレート側での呼び出し方をまとめています。
WordPressのカスタムフィールドに慣れていると理解しやすい内容で、設計の基礎力が試されるパートでもありました。
【実装】Shopifyモデル情報の出力方法
メタフィールドやメタオブジェクトを使って商品詳細ページに情報を表示する方法を整理しています。
管理しやすく、かつ拡張性のある構造にするためのポイントもまとめています。
Integrating with Shopify (Shopifyと他サービスを連携させる方法)
Shopifyと他サービスを連携させる方法を学び、WebhookやAdmin API、GraphQLを使った双方向のやり取りを体験しました。Webhookの登録・処理の流れを実際に確認できたことで、Shopifyを「拡張する」視点がより深まりました。また時間はかかりましたが、GraphQLではShopifyが提供してるGraghiQLを実践的な方法で学びました。
【実装】GraphiQLで新しい商品・コレクションを作成
GraphQLの操作でコレクション作成から、カスタムメタフィールド・メタオブジェクトデータの取得、新しい商品登録・表示までを一通り体験しました。
GraphiQL Appを通じて、リクエストの構造やエラーハンドリングの基礎も身につけています。
Expanding Your Developer Toolkit (Shopify周辺ツールの理解と応用)
Shopify FunctionsやPolaris、App Bridgeなど、Shopifyの周辺ツールやAPI群の全体像を整理しました。
特に旧来のScriptsから移行が求められるFunctionsや、UXの一貫性を担保するPolarisの意義など、実装力を補完する知識として重要な内容が多く含まれています。
最後に
「Shopify Development Fundamentals」ラーニングパスを通じて、Shopify開発の世界観を俯瞰できるようになりました。
特にただ「Shopifyテーマをカスタム」するだけでなく、データ構造やAPI、ツール群を使ってストアを“設計”していく力が重要だと実感しています。
これから学習される方や、Shopify開発に関心がある方にとってこれらの記事が少しでも参考になればうれしいです。